味噌は、大きく分けて「米味噌」「麦味噌」「豆味噌」の3つの基本タイプに分かれ、それぞれに“甘口”や“辛口”、“白味噌”や“赤味噌”といったバリエーションがあります。
それぞれの特徴を知ることで、味噌汁の仕上がりを調整できるので、料理のバリエーションを広げられます。
今回は、味噌の種類と、その特徴、合う出汁やおすすめの調理法に関してまとめてみました。
お味噌の種類とその特徴について

① 米味噌(こめみそ)
一般的な味噌といえば、米味噌と想像する方も多いのではないでしょうか。
味噌汁だけでなく、田楽など色んな料理に活用されています。特徴は以下の通り。
原料:米麹+大豆+塩
味の特徴:全国で最も一般的。甘口〜辛口まで幅広くある
主な産地:信州(長野)、東北、関東、関西など各地
色味:白味噌〜赤味噌まで多様
合う料理
・お味噌汁(だしはかつお、昆布、煮干しなど万能)
・野菜炒めや田楽、味噌だれなど幅広く応用可
② 麦味噌(むぎみそ)
主に九州で利用されている、甘味のしっかりとしたお味噌です。
味噌こしで濾すと、つぶつぶが残るのが特徴。
甘味が強いため、野菜とも相性が良いお味噌です。
出汁は、”あご”がよく合います。特徴は以下の通りです。
原料:麦麹+大豆+塩
味の特徴:甘みがあり、香ばしい麦の香りが特徴
主な産地:九州(特に熊本・長崎・福岡)、四国(愛媛・香川)
合う料理
・麦味噌の味噌汁(野菜、根菜、豚汁系によく合う)
・さつま汁、麦味噌の味噌煮込み
合うだし
・煮干しやあごだし、いりこだしなどの魚系と好相性
・田舎風・素朴な料理にぴったり
③ 豆味噌(まめみそ)
色の濃いお味噌です。大豆をベースに作っているため、タンパク質量が多いのも特徴。
味に深みがあるので、煮込み料理ともよく合います。
原料:大豆+塩(麹も大豆)
味の特徴:塩分が強い、コクが深い。発酵期間が長く、うま味が凝縮
主な産地:愛知・三重(八丁味噌が有名)
合う料理
・赤だし味噌汁(豆腐、なめこ、大根など)
・どて煮、味噌煮込みうどん、味噌カツ
合うだし
・かつお節や昆布など、旨味の強いだしで引き立てる
・出汁なしでそのまま使っても◎(風味が強い)
④ 白味噌(しろみそ)
ポタージュのように洗練された、優しい風味のお味噌です。
甘さが強めで、色が薄いため料理の隠し味としても使いやすいです。
原料:米麹+大豆+塩(米麹の割合が多い)
味の特徴:とても甘く、まろやか。塩分が低く色も薄い
主な産地:京都、関西圏
合う料理
・京風白味噌汁(丸餅や里芋)
・酢味噌和え、西京焼き、味噌だれなど
合うだし
・昆布だしや白だしなど、やさしい風味のものと好相性
この他に、これらのお味噌を混ぜた「合わせみそ」をご家庭用の味噌として活用している方も多いのではないでしょうか。
味噌は、違うタイプのものを組み合わせることで、それぞれ違う美味しさをプラスすることができます。
味噌は地域によって、その原料や製法が変わります。
合う出汁、調理方法も違うので、色んな味噌に挑戦して、日々の味噌汁や味噌料理に活用してみると良さそうですね。
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